Delta Force 攻略 Wiki
[
ホーム
|
リロード
|
新規
]
サイト内検索
:
[
差分チェッカー
]
[
アップローダー
]
【楽天スーパーDEAL】毎日更新・最大50%ポイントバック!!(広告)
Tweet
Top
> ウムス運河
ウムス運河
の編集
*コメント [#comments] #pcomment(,reply,20,)
&attachref(./sc_2193.jpg,nolink,50%); このページでは、Delta Force シーズン9「エコー」で2026年4月21日に追加された新マップ 「ウムス運河(Akh Canal)」の詳細を解説しています。 巨大コンテナ船を巡る戦い、破壊演出、Akhの由来まで''&color(Red){世界最速で};''徹底考察! ウムス運河を巡る世界観考察は、''このWikiが&color(Red){世界一};詳しいです。'' * 公式動画 [#trailers] #youtube(https://www.youtube.com/watch?v=gqAEPnMFiFc); 真の脅威は、視界の外―― 聞き逃した「何か」の中に潜んでいる。 ソース: https://x.com/i/status/2046426326354321744 * 全体マップ [#map] &attachref(./sc_2191.jpg,nolink,50%); * マップ概要 [#overview] 2026/4/21配信のシーズン9「エコー」で追加された新マップ。 [[ウォーフェア]]モードのマップとしては12番目のマップとなる。 英語名は「Akh Canal(アッハ運河)」。&br; BF系では定番とも言える、巨大なコンテナ船を囲んだ戦いが楽しめるマップ。 D1セクターの倉庫に誘導ミサイルを落とすと、クレーターが出来る演出がある。&br; * ビークル [#vehicles] ** 攻防モード [#mode_ad] *** 第1フェーズ(試合開始時:プラントでの攻防) [#p0c33d5d] ''使用可能車両'' |陣営|素湧き車両|備考| |攻撃側|[[M1A4バトルタンク]]、[[AAV水陸両用装甲輸送車]]、[[ATV]]×3|| |防御側|なし|[[沿岸砲]]を使用可能| #br ''開幕の立ち回り:戦車vs沿岸砲'' - 攻撃側の[[M1A4バトルタンク]]が湧く道路の直線上に防御側の[[沿岸砲]]が設置されており、開幕から砲撃戦になる -- アクティブ防御をアンロックできていれば、沿岸砲との撃ち合いで非常に有利。 - 補給・修理地点も同じ道路上にあるため、沿岸砲を無視すると補給が使えず、左側ルートのみに限定される - [[M1A4バトルタンク]]が使えるのはこのフェーズのみ。第2フェーズへの持ち込みが出来るかが、攻略の鍵になる #br ''戦車vs沿岸砲の撃ち合い'' |視点|有利点|注意点| |戦車側|爆風で一撃で搭乗者をキル可能、アクティブ防御で砲撃を防げる|[[沿岸砲]]の高所から射角調整されやすい| |[[沿岸砲]]側|高所による射角優位、匍匐すれば安全に修理、復活が可能|戦車の砲撃が当たれば即死、アクティブ防御を発動されてる間は何も出来ない| 戦車から狙う場合は、[[沿岸砲]]のやや左下を狙うと爆風が入りやすく搭乗者を一撃キルしやすい。 キル後は[[沿岸砲]]を破壊してから前進すると安全。 *** 第2フェーズ(塹壕地帯での攻防) [#i49c8c52] ''使用可能車両'' |陣営|素湧き車両|条件| |攻撃側|[[FSV装輪式突撃砲]]|| |~|[[輸送ヘリ]]、[[AAV水陸両用装甲輸送車]]|拠点確保が上手くいかない場合に時間経過で追加&br;シーズン10アプデで突撃車が削除され、輸送ヘリが追加| |防御側|[[FSV装輪式突撃砲]]、[[LAV-AA対空戦車]]、[[突撃車]]|5/21アプデで突撃車が追加| #br ''フェーズ概要'' - 攻撃側にとっての''難関フェーズその1。'' - 前フェーズからの[[M1A4バトルタンク]]の持ち込みがない場合、防御側の前線を切り崩しにくい - 防御側に複数のビークル乗りがいると、拠点に近づくことすら困難になりやすい #br ''車両性能と相性'' |車両|対策・注意点| |[[AAV水陸両用装甲輸送車]]|''2番席ガンナーがいれば''[[LAV-AA対空戦車]]と[[FSV装輪式突撃砲]]との1vs1でどちらにも撃ち勝てる。&br;東南アジア(Asia)鯖ではガンナー不在が多く、機能しにくい| |[[LAV-AA対空戦車]](防御側)|敵の航空機がいないため、もっぱら対歩兵運用。&br;30mm機関砲をアンロックすると[[FSV装輪式突撃砲]]に有効打が入るため、FSV対決の援護が可能| |[[沿岸砲]]|道路先に設置されており射線が広い。&br;[[ウルル]]のUltや、[[ジャベリン>ジャベリンランチャー]]のロックも通り放題のため、&br;補給地点へのアクセスが危険| #br ''攻撃側の立ち回り'' - 戦車・FSVともに基本は以下の水路からアクセス &attachref(./sc_2195.jpg,nolink,40%); - 優先目標は敵の[[FSV装輪式突撃砲]] -- [[LAV-AA対空戦車]]はサブ武器が機能しないので対歩兵・乗り物、共に火力が低く、無視してよい。 - [[FSV装輪式突撃砲]]は、水路から敵の背後に回り込んで、以下のように後方から奇襲するのが有効 &attachref(./sc_2288.jpg,nolink,40%); - [[M1A4バトルタンク]]は、水路横の田んぼエリアから、建物を遮蔽にして、B1拠点を砲撃するのが有効 - 敵車両を排除したら、戦車ごとB1・B2拠点へ''迅速に''突撃すること -- 戦車が拠点に近づかないと、Botが湧かず、拠点制圧できず、巻き返される #br ''防御側の立ち回り'' - 敵戦車またはAAVがいる場合、[[FSV装輪式突撃砲]]で以下の高台ポジションに陣取り砲撃 &attachref(./sc_2194.jpg,nolink,30%); -- 主砲・AT-4が飛んできたら即後退し、装填中に再砲撃 -- 撃破できなくても、前線に近づけさせなければ十分 - 戦車を確実に仕留めたい場合は[[アンチタンクグレネード]]を水路・道路上にばらまく -- 拠点後ろの道路沿いに地雷を撒けば、縦横無尽に駆け回るタイプのFSVが引っかかってくれる可能性が高い。 -- 修理地点へ向かう際に踏ませられると効果的 - [[沿岸砲]]も積極的に活用することを推奨 *** 第3フェーズ(巨大コンテナ船での攻防) [#k1cce92d] ''使用可能車両'' |陣営|素湧き車両|条件| |攻撃側|[[F-45A戦闘機]]、[[LAV-AA対空戦車]]、[[AAV水陸両用装甲輸送車]]|| |~|[[突撃車]]、[[突撃ヘリ]]|拠点確保が上手くいかないと時間経過で追加| |防御側|[[F-45A戦闘機]]、[[FSV装輪式突撃砲]]|| #br ''戦闘機の運用(攻撃側)'' - 攻撃側が[[F-45A戦闘機]]を使えるのはこのフェーズのみ - ここで撃墜されずに温存できると、最終フェーズで[[偵察ヘリコプター]]が積極的に動きやすくなる -- 最終フェーズで防御側の[[F-45A戦闘機]]や[[LAV-AA対空戦車]]を抑制できるため #br ''[[突撃ヘリ]]の運用(攻撃側)'' - 初期兵装での出撃になるため、すぐに近くの乗り物補給ステーションに移動し、少なくとも対乗り物ロケット弾への換装を推奨 - 防御側は、攻撃側の士気がそんなに高くない場合は戦闘機で直行して強奪することも可能(&color(Silver){BFシリーズの悪夢再び};) #br ''侵入ルートと注意点'' |ルート|評価|備考| |右側入口|非推奨|防衛側陣地に回り込めるが火力集中を受けやすく、道が細長く車両が逃げにくい| |左側入口|要注意|道が細長い。水上コンテナが障害物になっており、落下するとスタック脱出が必要。[[AAV水陸両用装甲輸送車]]は車体が大きいため特に注意| #br ''C1拠点(コンテナ船内部)'' - 車両での侵入は不可 - 上部が開放構造のため砲撃要請は内部まで到達する - 船の屋上から射撃することが有効 -- 拠点確保には最終的に内部へ降りる必要がある点は留意 *** 最終フェーズ(港湾地帯での攻防) [#o93e8953] ''使用可能車両'' |陣営|素湧き車両|備考| |攻撃側|[[偵察ヘリコプター]]、[[LAV-AA対空戦車]]、[[水上バイク]]×3|| |防御側|[[F-45A戦闘機]]、[[LAV-AA対空戦車]]''2台(!?)''|絶対航空機許さない構成| |~|[[LAV-AA対空戦車]]1台|シーズン10アプデで突撃車が削除され、LAV-AAを追加&br;対空戦車大杉ワロタ| #br ''フェーズ概要'' - 攻撃側にとっての''難関フェーズその2。''D1とD2拠点が離れており、片方を占領した後に片方が取り返される事が多い。 -- 特に船沿い側の拠点は車両で入り込み辛いので、倉庫側で車両で見張りをするのも視野。 - 何故か防衛側が''車両数で有利''というとんでないフェーズ。[[水上バイク]]の分という事だろうか… -- いくら機動性に優れる[[偵察ヘリコプター]]といえど、戦闘機と対空戦車に絡まれながら戦果をあげるのはかなり厳しい。戦闘機に暴れさせない為に攻撃側の対空戦車も重要。 - 防衛側は対空戦車同士の撃ち合いに夢中になったりして簡単に撃破されないように。[[偵察ヘリコプター]]が止めにくくなる。 -- 攻撃側に功績ポイントで戦車などを呼び出されたとしても、誘導ミサイルや砲撃にポイントを使わせなかった分だけ上々と考えるべし。 - 功績ポイントによる呼び出しや、前フェーズで温存されていた[[AAV水陸両用装甲輸送車]]で乗り込まれる可能性もある為、対戦車の意識を怠らない事。 #br ''水上バイクの運用(攻撃側)'' - 右回りでD2方向へ進み、ハシゴを登ることでアクセス可能 - ハシゴ周辺は防衛側のリスポーン地点でもあるため、登るタイミングに注意 #br ''勝利条件とマップギミック'' - D1エリアに誘導ミサイルを2発命中させると建物が破壊され、巨大クレーターが生成される - D1消失後、地下にD3が新たな制圧ポイントとして出現 - 攻撃側はD1+D2、またはD2+D3の2拠点確保で勝利 #br ''攻撃側:地上・航空戦力の運用指針'' |車両・手段|特性| |[[偵察ヘリコプター]]|まずは7.62ミリ機銃で様子見。敵の[[F-45A戦闘機]]がいる場合は機銃で撃墜。&br;[[LAV-AA対空戦車]]がいる場合は20ミリ機関砲と空対地ミサイルに換装| |[[LAV-AA対空戦車]](素湧き上限)|戦車が必要な場合は戦功ポイントでの呼び出しが前提。対AA戦車局面では最優先候補| |前フェーズ残存車両|[[突撃車]]・[[AAV水陸両用装甲輸送車]]は前線到達に時間がかかるが、温存できていれば貴重な戦力&br;両陣営ともに[[F-45A戦闘機]]で制空権を取ったほうが有利| #br ''戦功ポイントの主な用途'' |用途|向いている局面| |戦車を呼び出す|[[LAV-AA対空戦車]]が脅威の場合。地上制圧力が大幅に向上| |砲撃|広域制圧・拠点清掃| |誘導ミサイル|対車両・対構造物のピンポイント攻撃(D1破壊にも使用)| |戦略ビーコン|前線リスポーン維持| ** 占領モード [#mode_cq] *** 最初から使える乗り物 [#u5834cab] - [[F-45A戦闘機]] - [[突撃ヘリ]] - [[M1A4バトルタンク]] - [[LAV-AA対空戦車]] - [[FSV装輪式突撃砲]] - [[突撃車]] - [[ATV]]4台 *** 拠点確保で使用できる乗り物 [#g846cace] - C確保: [[偵察ヘリコプター]] - E確保: [[AAV水陸両用装甲輸送車]] *** イースターエッグ [#easter_eggs] &attachref(./screenshot_20260606193312.jpg,nolink,50%); C拠点、船尾のスクリュー付近に無線機があり、英語で何かボソボソと話していました。 #br #region(無線の会話内容の文字起こしと和訳はこちら) G.T.I.またはハヴォック戦闘員: この仕事が、憎い。 #br 自分の命と、周りにいる人間全員の命を、 どうせ生きて受け取ることもない給料と引き換えにしている。 #br 俺に分かっているのは、それだけだ。 そして、俺の居場所があるのもここだけだ。 #br この任務が、憎い。 #br こいつは俺に、 ただのクズでいることをやめさせ、 もう一度、戦士に戻ることを強いる。 #br クズなら、忘れられた片隅で 死んだものたちと一緒に 腐っていられる。 #br ーーーだが、戦士は違う。 #br 戦士は、鏡を見る。 #br そして、まだ腐っていない 自分の部分を、思い知らされる。 #br やがて、無数の命が消えていく。 #br すべては、世界の覇権をめぐって争う 二つの巨人(ハヴォックとG.T.I.)のせいで。 #br 俺は、そのうちの一方に仕える。 #br 奴らは、 俺に真実を語る借りがある。 #region(英語原文) #pre{{ G.T.I. or Haavk's Trooper(Uncofirmed): I hate this job. Trading my life and the lives of everyone around me for a paycheck I'll never live to spend. That's all I know. And this is the only place that has room for me. I hate this mission. It forces me to stop being a piece of trash and become a warrior again. Trash can rot in a forgotten corner, along with the dead. But a warrior... A warrior looks in the mirror and is reminded of the parts of himself that haven't rotted away yet. Soon, countless human lives will be swept away. All because two giants want to fight over the world. I serve one of them. Because they owe me the truth. }} #endregion #endregion * 特徴、アドバイス、補足 [#advice] ** 伝承 [#lore] *** 日本語説明(公式) [#i18e5b11] #region(詳細はこちら) #attachref(./akh_canal_lore_official_jp.jpg,nolink,50%); ハヴォックは圧倒的な技術力と資本を背景にアケト(※)を侵食し、 アサラに次ぐ新たな「実験場」へと作り変えようとしていた。&br; その第一歩として、彼らは世界経済の指標であり 戦略的要衝でもあるウムス運河の掌握を画策する。&br; G.T.I.による「[[暗き星>用語集#dark_star_fuel_unit]]」計画の調査、 そしてかつてこの地を追われた[[アサラ警備隊>用語集#ahsarah_guard]]による急襲―― それらが重なり、航路では巨大貨物船が突如転覆。&br; 「[[暗き星>用語集#dark_star_fuel_unit]]」原料の流出危機を招くと同時に、 鉄壁を誇った港湾の守りに決定的な隙が生じた。 G.T.I.はこの好機を逃さず、 世界規模の覇権争いに一石を投じるべく出撃を開始する…… #br ※アケト(Akhet 乌斯) … アサラとは別の国または地域。詳しくは[[アケト(Akhet)とは何か>#about_akhet]]を参照 ※[[カムバックキャンペーン>よくある質問#comeback_campaign]]から抜粋。 運営さん頼むから既存プレイヤーにもマップ説明が見れるようにしてください… #endregion *** 中国語原文(公式)&和訳 [#offb9ddc] #region(詳細はこちら) ハヴォックは、アサラに続く新たな実験場を構築すべく、 戦略的要衝である「ウムス運河(乌姆斯运河)」をいち早く制圧した。&br; そこに元々駐屯していた[[アサラ警備隊>用語集#ahsarah_guard]]が奇襲を仕掛けたことで、 一隻の巨大貨物船が航路内で突如転覆。&br; G.T.I.はこの好機に乗じて果敢に出撃し、 この均衡した戦局に、決定的な風穴を開けた。 #region(中国語原文) 哈夫克意图打造除阿萨拉之外的新型试验田, 并率先控制了战略要地"乌姆斯运河"。 原盘踞于此的阿萨拉卫队发动突然袭击, 致使一艘巨型货轮突然倾覆在航道, G.T.I.趁势果断出击, 为这场博弈撕开了致命裂口。 #endregion ソース: [[公式サイト(中国本土版 qq.com)>https://df.qq.com/cp/a20260409ma2season/m.html]] &br;ハヴォックの一隻の貨物船が、文化遺産や黄金、そして 「[[暗き星燃料>用語集#dark_star_fuel_unit]](暗星燃料)」をアサラへと運搬していたところ、 ウムス運河(乌姆斯运河)の河口にて、 「[[アサラ警備隊>用語集#ahsarah_guard]](阿萨拉卫队)」と 「ウス反抗軍(乌斯反抗军)」による阻止攻撃に遭った。&br; 「[[カリラ・レイス>用語集#reis]](雷斯)」率いる部隊が貨物船を襲撃し、 船首を座礁させることで運河全体を封鎖。&br; 反抗軍たちがその隙に乗じて船を襲い、 黄金を奪って逃走する中、 まさにその瞬間に、 G.T.I.の大部隊も現場へと到着した。 #region(中国語原文) 哈夫克的一艘货轮正在将文物、 黄金和"暗星燃料"运往阿萨拉, 在"乌姆斯运河"口遭到了"阿萨拉卫队"与"乌斯反抗军"的阻截。 "雷斯"率部袭击货船, 让船只头部搁浅堵塞整个运河。 反抗军们趁机袭击船只, 夺取黄金逃之夭夭, 而GTI的大部队也在此刻赶到。 #endregion ソース: [[公式サイト(中国本土版 qq.com)>https://df.qq.com/cp/a20240906main/index.html]] #endregion ** モノローグ [#monologues] #region(モノローグの詳細はこちら) #include(ウムス運河/モノローグ) #endregion ** 注釈と考察 [#annotations] ※筆者はエジプトには詳しくないんで、エジプトの歴史、神話に詳しい人、 思いっきり考察書き換えてくださって大丈夫です。 #br 本稿では、英文記事との比較が多く、語源にも関わるため、 「ウムス運河」のことを「''アッハ運河(Akh Canal)''」として呼称します。 *** アケト(Akhet)とは何か [#about_akhet] アサラ帝国とは別の地域、あるいは街、あるいは国の名前と考えられる。 #br [[モノローグでアケトの現地民が>./モノローグ#lore_atkC]]「第二のアサラ」と発言していたことから、 アサラとは別の場所に位置することは間違いない。 #br これは、アサラ帝国のモデル舞台が「リビア」であるのに対し、 ウムス運河のモデル舞台が「エジプト スエズ運河」であるため、地理的にも合致する。 #region(マニア向け解説: アケトの語源について) *** アケトの語源 [#v28826c4] &attachref(./o1080060714686495167.jpg,nolink,50%); 「アケト(Akhet)」は古代エジプト語で「地平線」を意味する言葉。 ヒエログリフでは「2つの山の間から昇る(または沈む)太陽」の形で表され、 生と死、光と闇が交差する「境界の場所」を象徴している。 このゲームの舞台にこの名が選ばれているのは、偶然ではないと思う。 *** 地平線(Horizon) = 光と闇の境界線 [#z6f3c9e8] 古代エジプトにとって地平線は、太陽神ラー(Ra)が毎朝生まれ変わり、 毎晩死して冥界へ向かう「移行点」だった。 #br アケト(地平線)を通過することで、太陽は「再生(Rebirth)」する。 その意味でアケトは「終わりであり、始まり」の場所。 つまり、運河という「世界の端」「東と西の境界」という設定とも完璧に合っている。 *** ナイル氾濫期としての「アケト」 [#l63dc233] 古代エジプトの暦には3つの季節があった - アケト(Akhet): 氾濫期(約7〜10月)… ナイル川が氾濫し、肥沃な土砂を運ぶ - ペレト(Peret): 播種期(農業の始まり) - シェムウ(Shemu): 収穫期 #br アケトは「洪水と破壊」でありながら、 同時に「農業の命脈をもたらす再生」でもある。 #br ゲームにおいて、カリラ・レイスが貨物船を 意図的に座礁させて運河を封鎖した行為は、 まさに「氾濫の引き金を意図的に引いた」と読める。 #br 破壊が再生の前提となるという、 アケト本来の意味が反映されているようにも見える。 *** アケト・クフ:大ピラミッドの古代名 [#yaf72abd] &attachref(./Great_Pyramid_Giza.jpg,nolink,50%); エジプトにはじめて旅行した人の9割9分9厘が訪れる「ギザの大ピラミッド群」。 このランドマークの正式な古代名は、 「アケト・クフ(Akhet Khufu)」= 「クフ王の地平線」である。 #br ピラミッドの三角形の形が、 2つの山の間に挟まれた太陽 = 地平線のヒエログリフに対応する。 #br マップのC拠点に設置された石板に、 ラメセス2世期のヒエログリフが刻まれていること(→ 「[[石板の意味>#about_hieroglyph]]」参照)と合わせると、 このマップがピラミッドや古代エジプト建築を意識した設計になっている可能性がある。 *** アケト(地平線)とアッハ(Akh / 魂)の関係 [#c1b235fa] アッハ(Akh)は、死後に完成した霊的存在を指し、 アケト(Akhet / 地平線)は、その変容が起きる場所と考えられていた (→ 「[[アッハ(Akh)とは何か>#about_akh]]」参照)。 #br 太陽がアケトを通過することで死から再生するように、 魂(Akh)はアケトにおいて、変容・完成する。 #br つまり、以下のような対応関係である。 - アケト(地名) = 変容の境界たる「地平線の国」 - アッハ運河(Akh Canal) = その境界を流れる「魂の変容を導く水路」 - アケト海(Sea of Akhet) = 地平線の果てに広がる「彼岸の海」 #br G.T.I.・ハヴォック・アサラ警備隊の三つ巴が衝突するこの運河は、 どの勢力にとっても「この戦いを越えることで次の段階に変容する」境界線として機能している。 全員がアケト(地平線)に立っており、誰も無傷では渡れない。 #endregion *** アッハ(Akh)とは何か [#about_akh] 古代エジプトでは死生観の概念のひとつ。 [[ブリタニカ国際大百科事典によると>https://www.britannica.com/topic/akh]]、「Akh(アッハ)」は エジプト神話における魂の三要素(カー ka・バー ba・アッハ akh)の一つで、 死後の完成された霊的な存在を指す概念らしい。 #region(マニア向け考察:アッハの現代ゲーム的解釈) 筆者としては、厳しいレイドコンテンツ(※)をクリアした魂だけが、 死後にフリーロームモード(死後の楽園 セケト イアル)が解放される、みたいなものと解釈した。&br; ※冥界審判。Destiny2の邪神レイドをコンテニュー不可、挑戦権は1回限り、ランダム要素ありぐらいの難易度。無理ゲー しかも、冥界審判の攻略本(死者の書)は神官の独占販売なので、時代によっては事実上ファラオしか挑戦できず、 重課金ほど圧倒的に有利になるP2Wモデル。…後の時代で南無阿弥陀仏唱えた方がコスパ良いことに気づくのも当然の流れだね。&br; 死後の楽園は、The Crewというサ終したゲームの道路を、 選ばれたプレイヤー(試練を通過した家族や親族、隣人その他のアッハ勢)のみがオフラインで走り回れる状態、みたいな感じ。 また、The Crew2のプレイや、オンラインイベント(現世での出来事)に直接参加はできないものの、 「イイネ!」をつける(夢や予兆を送る)ぐらいのことはできる。&br; さらに、現世との通信インフラ(カー ka)を維持するには、 定期的なファン(生者)からのスパチャ(供物や祈り)が必要らしく、 このファンとの交流会場兼、セーブデータ(ミイラ)の保管庫が、ピラミッドに相当する。&br; もちろん、この解釈が間違えてる可能性もあるので、 エジプト神話に詳しい方、是非書き換えてください。よろしくお願いします。 #endregion マップの舞台が中東・北アフリカ的な雰囲気(運河・砂漠地帯)であることを踏まえると、 古代エジプトの魂の概念「Akh」を冠名にするのは 世界観的にも合っていると言える。 #br ※ゲームのモノローグでは「アク(/ɑːx/)・カナル」または「アック(/æk/)・カナル」と発音していたが、 古代エジプト語の本来の発音では、 喉の奥から出す「ハ」に近い音を出すのがより正確なので、「アッハ」の表記が近い。 「kh」の発音は、ドイツ語の「Bach(バッハ)」に近い発音らしい。 #br ゲームのモノローグは英語圏への 分かりやすさ優先の通俗的な発音と言える。 *** アケト海(Sea of Akhet) [#sea_of_akhet] ゲームPVで登場した「アケト海(Sea of Akhet)」は、 古代エジプト語で「地平線」を意味する「アケト(Akhet)」から来ている可能性が高い。 #br 運河地帯、砂漠、石板などのマップ雰囲気と合わせると、 古代エジプト的な「死と再生」をモチーフにした命名と考えられる。 #br 現実世界との対応としては、 「紅海(Red Sea)」をモデルにしている可能性が高い(→ [[アッハ運河 = スエズ運河モデル説>#suez_model]] 参照)。 *** アケト ≠ アサラ:別地域である根拠 [#akhet_vs_ahsarah] [[攻撃側パターンCのモノローグ>./モノローグ#lore_atkC]]で、アケト住民の男性がこう述べている #br 「ーーーアケトが第二のアサラになってはじめて、 我々が何を失ったか、ようやく気づくのか?」 #br この発言は、アケトとアサラを明確に「別の地域」として区別している。 「第二のアサラになって」という言い回しは、 アサラが''すでに(ハヴォックやG.T.I.の手で)崩壊・支配された地域''だという認識を前提としており、 アケトは、まだそうなっていない「別の場所」として語られている。 #br さらに「アケトとハヴォックの提携から4周年」という記者の言及から、 アケトは''ハヴォックと(強制的に)提携を結んでいる独自の政治主体''と分かる。 #br アサラが、ハヴォックに直接軍事支配されているのとは異なる形で、 アケトは、経済的・外交的に絡め取られている段階、と読める。 #br NOTE: アケト = アサラ帝国の一部、という解釈も完全には否定できないが、 モノローグの言葉遣いからは「別地域」とするのが自然。 *** アッハ運河 = スエズ運河モデル説 [#suez_model] #region(マニア向け解説: アッハ運河の元ネタ) *** 「世界経済の頸動脈」という言葉の一致 [#wa5aa122] 攻撃側パターンAでG.T.I.司令官がアッハ運河を 「''jugular'' of the global economy(世界経済の頸動脈)」と呼んでいる。 これは現実のスエズ運河で実際に使われる表現とほぼ一致する。 #br スエズ運河(全長約193km)は紅海と地中海を結ぶ海上輸送の大動脈で、 世界の海上貿易の約12〜15%が通過することから「世界経済の頸動脈」と呼ばれる。 #br 2021年、エバーギブン号がスエズ運河で座礁した事故の記憶が残っている人は多いと思う。 この時、CNNは[[「スエズ運河の渋滞が世界の頸動脈を塞いだ」>https://www.cnn.com/2021/03/25/opinions/suez-canal-traffic-jam-jugular-mercogliano/index.html]]と報道しており、 「''jugular''」がスエズ運河を指す言葉として定着していることが確認できる。 #br スタンフォード大学の学術イベントでも[[この表現の分析>https://islamicstudies.stanford.edu/events/suez-canal-and-actually-existing-capitalism-ten-attributes-beyond-worlds-jugular-vein-aaron]]が行われていた #br NOTE: 今、色々と話題の「ホルムズ海峡」も[[「世界経済の頸動脈」と表現されている>https://japan.storm.mg/articles/1107330]]が、 これはあまりにも最近すぎるので、ゲームの構想期間や制作期間などのメタ読みで、スエズ運河のほうを指していると考えた。 #br NOTE2: さらに調べたところ、1956年「スエズ危機」で当時のイギリス首相、アンソニー・イーデンが、 スエズ運河のことを「帝国の頸動脈(The jugular vein of the Empire)」と呼んだことがわかった。 深堀りする項目が多すぎてイベントやってる暇がないンゴ! 調査メモ:エジプト ナセル大統領のスエズ運河の国有化宣言、地政学「チョークポイント(Chokepoint)」 *** 現実との地理的対応(仮説) [#k6e102e7] |CENTER:現実|CENTER:ゲーム内| |紅海(Red Sea)|アケト海(Sea of Akhet)| |スエズ運河(Suez Canal)|アッハ運河(Akh Canal)| |エジプト(Egypt)|アケト(Akhet)| |リビア(Libya)|アサラ(Ahsarah)| アケトが「エジプト的な文化・地理を持つ地域」であるならば、 アッハ運河(Akh Canal)はその地に存在する「スエズ運河」に相当し、 その先に広がるアケト海は「紅海」に対応するという構造になる。 #br NOTE: スエズ運河の座礁現場は、両端に何もない砂漠だった。 しかし、現実通りに「両岸が何もない砂漠」にしてしまうと、 FPSゲームのマップとしては遮蔽物がなく単調で面白くなくなってしまう。 そこで、開発者は「エバーギブン号の座礁というキャッチーな光景」と、 「コンテナやクレーンが密集する近接戦闘(CQB)向きの港湾エリア」を、 意図的にガッチャンコして、この「アッハ運河」をデザインしたのだと推測できる。 *** アサラ帝国のモデル = リビア説 [#h7c4756d] 元々、アサラ帝国のモデル国家が「リビア」であるとする根拠は、 [[韓国Wikiに記載されていた情報>https://x.gd/A5lOU]](※)だったのだが、 地理的な整合性で再検証したところ、確かに「リビア」がモデル国家である可能性が高い。 #br アサラのモデルをリビアとした場合 - アケト(エジプト)とアサラ(リビア)は実際に隣接している - 「アケトが第二のアサラになる」=「エジプト的な運河国家が、リビアのような状況に陥る」という対比が成立する - ハヴォックの勢力圏が北アフリカ〜中東に広がっているという世界観とも整合する #br シーズン7のマップ[[モニュメント]]がエジプトをテーマにしたマップであったことから考えるに、 ハヴォックの勢力図は西から東に侵攻しているように思える。 #br 一方、「ウムス運河(乌姆斯運河)」の命名が、シリアのホムス(霍姆斯)に由来している可能性は依然として高い。 地域名(アケト)のモデルと、都市名(ウムス)のモデルが別々の実在地名から来ている可能性もあり、 引き続き調査中。 #br ※今見ると、「アルジェリア」周辺がモデルでは、という新説になっていた。 #br NOTE: 他マップの舞台モデルを見ると、モロッコやアルジェリアを舞台にしてると思われる場所もあるため、 モデル国家は「リビア」だが、地域としては「サハラ砂漠全域」がモデルなんじゃないかと思いました。名前も似てるし。 #endregion *** 「スエズ運河 エバーギブン号座礁事故」との類似 [#ever_given] &attachref(./210324095522-05-suez-canal-container-ship-0324-super-169.jpg,nolink,75%); #region(マニア向け解説: エバーギブン号座礁事故とアッハ運河の類似性) *** 事件の概要 [#uf1e92fb] 2021年3月23日〜29日、超大型コンテナ船「エバー・ギブン号(Ever Given)」が スエズ運河で横向きに座礁し、約6日間にわたって運河全体を封鎖した。 #br この事故は全世界で大きく報道され、 「一隻の船が世界の物流を止めた」として記憶されている。 #br 船体が全長約400m、最大幅が約60mの巨大さで、 当時は多数のタグボートや重機による掘削作業が展開され、 ウォータージェット噴射での排砂作業もニュースで広く伝えられた。 ソース:[[エヴァーギヴン - Wikipedia>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%B4%E3%83%B3]] #br この座礁事故をニュースで見た人も多いと思う。 実はこの船、''「日本生まれ・日本企業の所有物」''であることは意外と知られていない。 - 船主(オーナー): 正栄汽船 株式会社(愛媛県今治市) - 建造: 今治造船(日本) - 運航(チャーター): エバーグリーン(台湾) #br 船体に大きく「EVERGREEN」と書かれていたため、海外の事故かぁ~という印象が強いが、 実際には、日本の地方企業が、エジプトからの巨額の賠償交渉の当事者となるという、 我が国にとっても極めて深刻な事案だった。 (最終的に約600億円規模で合意) #br よその国のお話じゃ、なかったんです。 #br もっとカオスな余談を話すと、この事件は「スエズ運河(エジプト)」で起き、 台湾の運航会社が使う船を、ドイツの管理会社が運用し、インド人の船員が動かしていたという、 あまりにややこしすぎる国際事情のため、日本色が薄かったっていうのは事実。 (現場スタッフのインド人などの管理責任はドイツのBSM社が、 スエズ運河庁との対外的な法的・金銭的責任は日本の正栄汽船が負ったという対応関係) *** ゲーム内状況との対応 [#s702fb3c] |CENTER:現実(エバーギブン事故)|CENTER:Akh Canal ゲーム内| |エバー・ギブン(Ever Given)|ハヴォックの貨物船(コンテナ船)| |スエズ運河(Suez Canal)|アッハ運河(Akh Canal)| |主権国家「エジプト」|主権国家?「アケト(Akhet)」| |紅海(Red Sea)|アケト海(Sea of Akhet)| |強風・砂嵐による偶発的座礁|カリラ・レイス率いる部隊による意図的座礁| |タグボート・重機による救助作業|防御側B「掘削機(excavators)の追加要請」| |国際社会の注目・報道|防御側C「ニュースキャスターの現場取材」| |放射性物質なし|放射性積み荷([[暗き星燃料>用語集#darkmatter_fuel]])の漏洩懸念| *** 意図的座礁という重要な違い [#w7b0d69b] 現実のエバーギブン号座礁事故は、偶発的なものだったが、 アッハ運河における座礁は''カリラ・レイス率いるアサラ警備隊が意図的に引き起こした''戦術的封鎖である。 #br 防御側パターンBでは「掘削機の追加要請」が登場しており、 ハヴォックが座礁した自船の掘り起こし作業を行っている様子がエバーギブン号の救助作業と重なる。 #br エバーギブン号の事故が「偶発的に世界を止めた一隻の船」という象徴的な事件だとすれば、 アッハ運河は、「2021年の事故の再現を、2035年の世界で、武装組織が意図的に引き起こした」という逆転の構造として読める。 #br さらに、座礁した船には放射性の「暗き星燃料」が積まれており、 現実の事故とは比較にならないほど、深刻なリスクをはらんでいる。 #br 記者が現場で「放射性物質の漏洩については確認待ち」と伝えていることも、 この事故が単なる座礁ではないことを示している。 #endregion *** なぜ、日本語UIでは「ウムス」運河なのか? [#akh_canal_jp_ui_reason] 中国語UIからの和訳と思われる。 #br 中国語UIはほぼ確実に、 シリアの都市「ホムス(霍姆斯)」が元ネタになっている。 #br 政治的な衝突を避けるために、直接的な名前にはしなかったものと思われる。 ホムスは2024年12月に、シリア内戦で反政府組織が制圧したばかりの非常にセンシティブな地域のため。 ソース: [[Baidu百科 - 霍姆斯 - 2024年12月,叙利亚反对派武装宣称完全控制该市,引发大规模人员流离>https://baike.baidu.com/item/%E9%9C%8D%E5%A7%86%E6%96%AF/13350959]]&br; そこで、冒頭の一文字を改変して、乌姆斯(ウムス)にしたと考えられる。 #region(参考資料: ゲームUIの各国表記) - アラビア語:قناة أخ(أخ Akh قناة Canal = アッハ運河) - 日本語:ウムス運河 - 英語:Akh Canal(アッハ運河) - 韓国語:움스 운하(ウムス運河) - 中国語:烏姆斯運河(ウムス運河) - スペイン語:Canal de Akh(アッハ運河) - ロシア語:канал Акх(канал Canal Акх Akh = アッハ運河) #endregion NOTE: 内戦の発生有無に関わらず、この都市をモデルにすることはずっと前から既定路線だったと思う。最初から実名は避けていたと考えるのが自然 *** ウムス(乌姆斯)とは何か [#about_ummus] ''わからない。'' 暫定的な結論は「暗き母」。 #br ある程度、語源は絞り込めたが、 複数の言葉を複合していると思われ、 まだ結論が出ていない。 #br このゲームは、世界観構築についてはガチで真剣に設定が練られているので、 筆者には解説しきれない。%%対空兵器も真剣にバランス調整して♡%% 運営さん、公式で設定資料とか出してください。たのんます。 #region(マニア向け考察: ウムスの語源候補) 「ウムス」の語源は、以下3つの候補に絞り込める。 あるいは、これら全てを複合した命名の可能性もあり、結論が出ていない。 *** 候補A. ホムス(霍姆斯)の政治的変形説 [#z9f23b0c] まず、最初に思いついたアプローチが、 中国語UIの音韻から、語源を考察すること。 #br 中国語表記「乌姆斯(ウムス)」はシリアの都市「霍姆斯(ホムス)」の 冒頭一文字を改変したものと考えられる(→ [[なぜ、日本語UIでは「ウムス」運河なのか?>#akh_canal_jp_ui_reason]] 参照)。 #br シリアの都市「ホムス」の古代名は「エメサ(Emesa)」で、 エメサの語源には、2説がある。 - エメセノイ族(Emesenoi)に由来する、という説 - アラム語「ḥamāth(要塞・障害)+ ṣōwbā(包囲・近接)」→「包囲する要塞」という説 #br 後者の「包囲する要塞」という解釈は、 「アッハ運河がハヴォックの天然要塞であり、世界経済の絞り目(chokepoint)でもある」 という物語設定と合致する点が興味深い。 *** 候補B. アラビア語「Umm(أم)= 母」との共鳴 [#cdfeb32d] 第二のアプローチは「ウム」を単数形と解釈し、単語の意味から考察すること。 #br アラビア語「Umm(أم)」は「母」を意味し、地名接頭辞として広く使われる。 注目すべきは「أمّ الدنيا(ウム・アッドゥンヤ)」= 「世界の母」がエジプトの「雅称(※)」である点だ。 ソース:https://www.linguavoyage.org/arb/117550.html #br ゲームにおいて「アケト(Akhet)」がエジプト類似地域であり、 そこに「アッハ運河(ウムス運河)」が存在することを踏まえると、 「ウムス」という名には「母なる(運河)」「世界の母」という含意がある可能性がある。 #br G.T.I.司令官が「世界経済の頸動脈」と呼んでいる表現とも意味的に共鳴している。 #br また、「ウムス」からの派生語「ウンマ(أمة)」は「民族・共同体」を意味し、 アケト住民が運河を「先祖たちの血と汗で築いたもの」と語る場面は、 この「母なる共有財産」というニュアンスとも重なる。 #br ※雅称 … 簡単に言えば、カッコいい国の名前の言い換え。日本であれば、「黄金の国、ジパング」が有名。 *** 候補C. 「乌(wū)」= カラス・暗黒 [#lcaa9088] 第三のアプローチは中国語UIで「ホムス(霍姆斯)」から 一文字だけ変更した「乌(ウ)」という単語に注目すること。 #br 中国語で「乌」は「カラス」または「黒・暗」を意味し、 死と冥界のシンボルとして古くから用いられてきた。 #br ゲームのコンセプトである「Akh(アッハ)」が古代エジプトの「死後の霊的存在」を指すことと対応しており、 中国語の命名チームが、意図的に「暗黒のニュアンス」を持つ漢字を選んだ可能性が高い。 #br シーズン9で、[[零号ダム]]に[[レイヴン>用語集#raven_org]](カラス)のイベントが行われたことも、 カラス=死のシンボルということと、無関係ではないかもしれない。 *** まとめ:「ウムス」とは、「暗き母なる要塞水路」という意味 [#tcbd345d] 以上を統合すると、「ウムス(乌姆斯)」には、 以下の意味が重なり合っていると考えられる - ''表層(音韻)'': ホムス(霍姆斯)の政治的変形 - ''語源(アラム語説)'': 「包囲する要塞」「障害となる砦」= 世界経済の絞り目 - ''意味(アラビア語)'': 「世界の母(エジプトの雅称)」の運河 = 命脈 - ''文字(中国語)'': 「乌(カラス・暗黒)」= 死と冥界のシンボル #br 「Akh(死後の霊魂)」という英語名が死生観的な命名であるように、 「ウムス(乌姆斯)」もまた、表面的なホムスへの言及の裏に ''「世界の命脈でありながら、死の影を帯びた水路」''という多層的な意味を持つ名前として読める。 #br シリア都市「ホムス」の、かつての国家「エメサ王国」が 太陽神(エル・ガバル)信仰の中心地だったことを踏まえると、 「かつて光(太陽神)の地が、今は死と暗黒の水路になった」という 反転の構造としても解釈できる。 #br このゲームが「ノーネームの本名(光)とコードネーム(闇)」で対比させてくる傾向とも一致する。 #endregion *** では、なぜ英語圏UIは「Akh(アッハ)」なのか? [#akh_canal_en_ui_reason] 英語圏のスラング回避のためだと思われる。 #br 「乌姆斯運河(ウムス運河 = 母なる運河)」をそのまま英語にして「Ummus Canal」とした場合、 英語ネイティブの発音では「フムス」と発音することになる。 #br これは、中東の伝統料理である 「Hummus(フンムス:ひよこ豆のペースト)」に酷似してしまう。 &attachref(./1280px-Lebanese_style_hummus.jpg,nolink,30%); 「ひよこ豆運河」ってなんだよ。 新しいmemeか?となることは間違いない。 #br おそらくは、英語のローカライズチームの提案で差し替えられたものと考えられる。 本来、「أم(Umm ウム)」はアラビア語で「母」を意味するが、 古代エジプトでは「魂」の三大要素を表す 「قناة أخ(Akh Canal = アッハ運河)」が採用されたものと思われる。 *** C拠点の石板はなんて書いてあるんすか? [#about_hieroglyph] &attachref(./sc_2218.jpg,nolink,30%); ''知りません。'' 筆者はヒエログリフ(神聖文字)が読めないので。 #br ただ、複数のAIに解析してもらったところ、 同じパターンが横方向に繰り返されており、 いわゆるアセット(タイルテクスチャ)だと思われる、とのことです。 #br カルトゥーシュ(ファラオの名を表す特別な楕円形の枠)内に太陽円盤(ラー神)が確認できるため、 ラメセス朝期の実在碑文をベースにした素材の可能性が高い、とのことでした。 #br ゲームの世界観に直接接続されるようなガチのやつではないので、 雰囲気で特に気にしなくてよさそうです。 #region(マニア向け考察: ヒエログリフの翻訳) ※以下の翻訳はAI原文のままで、 裏取りをしていないため、誤りの可能性があります。 古代エジプト史に自信がある人がいつか、 ちゃんと考察してくれると思います。 *** 翻訳内容 [#hd074383] &attachref(./sc_2214.jpg,nolink,40%); 上下エジプトの王、 ウセルマアトラー(ラムセス2世)は、 神に愛され、 太陽神ラーのように永遠の命を与えられた。 *** 識別できた文字 [#sd5e8652] - 𓋹 アンク(生命) - 𓅓 フクロウ(m) - 𓅱 ウズラの雛(w) - 𓂀 ホルスの目 - 𓎟 籠(neb = 「主」) - 𓀢 両腕を上げた人物(カァ「ka」または歓喜) - 牛・羊らしき動物(𓃒系) *** 注釈 [#i5c2395e] - 上段:人物・動物の行列を描いたカラーフリーズ(彩色帯) - 下段:縦書きヒエログリフ列(カルトゥーシュ含む) - ヒエログリフ:象形文字の一種で、鳥、蛇、目、座っている人などの形になっています。 - カルトゥーシュ:文字の中に、縦長の楕円で囲まれた部分がいくつかあります。これはファラオ(王)の名前を記すための特別な枠です。 - 王の称号:カルトゥーシュの中には、例えば「ラーの息子」や「上下エジプトの王」といった称号に続く王名が記されています。 - 神聖な儀式:文字の並びから、神へのお供え物について記述した「供養文」の形式に近い箇所も見受けられます。 カルトゥーシュ内部に太陽円盤(ラー神)が確認できることから、 ラメセス2世期の実在碑文(カルナック神殿、アブシンベル等)を 参考にした素材である可能性が高い。&br; エジプト神殿建築の典型的な壁面構成を踏襲しているため、 雰囲気としては一定のリアリティがあるが、 内容としては意味のある文章を成していない。 #br 念のため、[[モニュメント]]マップにある古代エジプト文字の壁画を十数箇所巡ってAIに解析してもらったが、 どれも、「上下エジプトの王 ウセルマアトラーは…(中略)」の碑文が繰り返されているそうで、 やはり、意味のある内容では無さそうだった。 *** 参考資料(カルトゥーシュの読み方) [#acb7d5b9] &attachref(./photo_83fd74a21309affd.jpg,nolink,50%); ソース:https://egyptra.com/ramses-ii/ #br これは、アブ・シンベル大神殿の壁面にある、ラムセス二世の碑文の写真。 左側の楕円(カルトゥーシュ)が「ウセルマアトラー・セテプエンラー」 右側の楕円が「ラムセス・メリアメン」と読むらしい。 #br ウセル: 強い、力強い(杖のような記号) マアト: 真実、正義(女神マアトの姿) ラー: 太陽神(円形の記号) セテプエンラー: ラーに選ばれし者 全体の意味: 「ラーの正義(マアト)は力強く、ラーに選ばれし者」 #br ラ(ラー): 太陽神(一番上の円形) メス: 生まれた(3つの房のような記号) ス: 彼(横向きの杖のような記号) メリ: 愛された(鍬のような記号) アメン: アメン神(右下の羽根をつけた神の姿) 全体の意味: 「ラーによって生まれた者、アメンに愛されし者」 #endregion *** ウス反抗軍(乌斯反抗军) [#u34764e1] 中国本土版のHPでのみ言及される謎の新勢力。 カムバックキャンペーンでの各国UI表記の比較から、 アケト = Akhet = 乌斯(ウス)であることが確定した。 #br アケトは、アサラとは別の国家、または地域であること、 アサラ警備隊がアサラの海賊組織を前身とする、 アサラ帝国の旧国家正規軍であることから推測すると、 #br ウス反抗軍は、アケト国の国家正規軍 または保守勢力が結成した軍事組織(アケト反抗軍)だと考えられる。 #br 現在までに確認できたいずれのモノローグでも名前の言及が確認できていない。 調査中だが、もしかしたら何もわからないかもしれない… #br 中国本土の運営にも問い合わせたが 「敬请期待后续更新(今後の情報にご期待ください)」とのことで、 やはり回答は貰えなかった。 '''ーーーゼロは俺に何も言ってはくれないーーー''' *** なぜ、ゲームPVやモノローグにイギリス要素が多いのか? [#mfd2a781] 現実のイギリスとエジプト スエズ運河には、 歴史的因縁が数多く存在するため。 #br [[攻撃側パターンB>./モノローグ#lore_atkB]]に登場する 「ストライク・グループ ソードフィッシュ(Strike Group Swordfish)」。 この命名は偶然ではない。 #br さらに、今回追加された新オペレーター「[[モールス]]」、 ゲームPVや[[モノローグ>./モノローグ#lore_atkB]]に登場する[[スティンガー]]。 いずれもイギリスに関連している。 これらの由来を深堀りすると、このマップの根底に流れる''イギリスとスエズ運河の歴史的因縁''が浮かび上がってくる。 #region(マニア向け解説: イギリスとスエズ運河の歴史的因縁) *** フェアリー・ソードフィッシュ:伝説的な低速飛行の英国海軍機 [#e71db711] &attachref(./53yooa6fdpo01.jpg,nolink,50%); 「ソードフィッシュ(Swordfish)」とは、英国海軍航空隊(Fleet Air Arm)の 複葉雷撃機「[[フェアリー・ソードフィッシュ>https://en.wikipedia.org/wiki/HMS_Ark_Royal_(91)]]」のことである。 #br 最高速度「222km/h」という時代遅れの低速機でありながら、 第二次世界大戦中の地中海・北アフリカ戦線で活躍した「伝説的な機体」でもある。 #br アズー○レーンをプレイしたことがある人ならば、 「ソードフィッシュ」と聞くと、間違いなく「''アレ''」を連想する。 #br そう、イギリス空母、「''HMS アーク・ロイヤル(Ark Royal)''」である。 お世話になった提督・指揮官も多いはず。 &attachref(./1280px-HMS_Ark_Royal_h79167.jpg,nolink,50%); 特に重要なのが、「HMS アーク・ロイヤル(Ark Royal)」搭載のソードフィッシュ隊だ。 1940年からの地中海戦線で、イタリア海軍の北アフリカ沿岸施設を攻撃し、 1941年には、ドイツ戦艦「ビスマルク」の舵を破壊した攻撃でも知られる。 #br この「HMS アーク・ロイヤル」もまた、同年11月にUボートに撃沈されている。 #br そして、北アフリカ・地中海で活躍したこの機体の名を冠したG.T.I.の部隊が、 スエズ運河の類似地点で作戦行動しているというのは、明らかに、意図的なオマージュと言える。 *** イギリス特殊部隊「SAS」の創設地はスエズ運河地帯だった [#t6db02d7] [[スティンガー]]が英国SAS出身であることが公認されていることは、さらに意味を持つ。 #br 英国陸軍特殊部隊「SAS(Special Air Service)」の創設地は、 ''エジプトのスエズ運河地帯、キブリート(Kibrit)'' エジプトの首都「カイロ」から南に約100kmに位置する場所である。 ソース:[[Kibrit Air Base - Wikipedia>https://en.wikipedia.org/wiki/Kibrit_Air_Base]] #br デイヴィッド・スターリング大佐が、 1941年にここで部隊を設立し、 北アフリカの後方撹乱作戦を展開した。 ソース:[[National Army Museum - Special Air Service>https://www.nam.ac.uk/explore/SAS]] #br つまり、イギリス特殊部隊「SAS」は、 まさに、この地理的・歴史的舞台で「生まれた」部隊なのだ。 #br [[スティンガー]]がこの海域の作戦に投入されているのは、 ゲームPVの賑やかし要員としてではなく、 間違いなく、SASとスエズ地帯の歴史的なつながりとしての配役であると読める。 *** ロイ・スミー:海賊を追う「海賊」の名 [#bb43994f] さらに、[[スティンガー]]の本名は 「ロイ・スミー(Roy Smee)」である。 #br 「スミー(Smee)」はJ.M.バリー(スコットランド人)の作品 「ピーター・パン(1904年)」に登場するフック船長の副官の名前だ。 ソース:[[ミスター・スミー - Pixiv百科事典>https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%83%BC]] #br そして[[攻撃側パターンA>./モノローグ#lore_atkA]]でG.T.I.司令官は、 アサラ警備隊のことを''「海賊(pirates)に襲撃された」''と呼んでいる。 #br つまり、以下の構図になる。 - ''スミー(Smee)'' = 海賊(フック船長)の副官の名 - ''追う相手'' = 海賊と呼ばれるアサラ警備隊 #br 「海賊の名を持つ男が、海賊を追っている」という構図が成立する。 これがJ.M.バリーという''英国人作家''の作品からの参照であることも含め、 やはり、意図的な配役と見てほぼ間違いない。 *** 1956年スエズ危機:英国帝国の終わりを告げた事件 [#wf38bb7c] 1875年、財政難のエジプトから英国政府がスエズ運河の株式44%を買収。 1882年にはエジプトを事実上占領し、 運河を帝国の「生命線(jugular vein)」として管理した。 ソース:[[The Conversation>https://theconversation.com/suez-canal-what-the-ditch-meant-to-the-british-empire-in-the-19th-century-158169]] #br そして1956年。エジプトのナセル大統領が運河を国有化すると、 英国・フランス・イスラエルは軍事作戦(オペレーション・マスケティア)を発動。 #br しかし米ソ両国の圧力により撤退を余儀なくされ、 この事件は''「英国が超大国としての地位を失った瞬間」''として歴史に刻まれている。 ソース:[[Imperial War Museum>https://www.iwm.org.uk/history/cold-war/suez-crisis]] *** ゲームに描かれた「第二のスエズ危機」 [#k05bd9e3] ここまでを重ねると、アッハ運河のシナリオは、 驚くほど1956年と構造が一致する |CENTER:1956年スエズ危機|CENTER:Akh Canal ゲーム内| |ナセルが運河を国有化|カリラ・レイスが貨物船を座礁させ運河を封鎖| |英仏以・西側連合が軍事介入|G.T.I.(西側連合)が「好機」として出撃| |英国SASが現地で特殊作戦|ソードフィッシュ隊(英国人[[モールス]]/[[スティンガー]])が潜入| |情報不足・政治優先で強行|司令官が「情報なし・放射線対策なし」で突入を命令| |米ソの圧力で英国は撤退・大失敗|(ゲーム内では未確定だが、同様の末路を示唆?)| #br さらに深読みすれば、G.T.I.司令官が「この戦術的好機を逃すわけにはいかない (We cannot afford to lose this tactical window)」と命じる言葉は、 1956年に政治的圧力から強行を決断した英国政府の判断と重なって見える。 #br ソードフィッシュ隊というイギリス色の強い部隊が、 スエズ運河の類似地で、情報も装備も不十分なまま、 上からの命令で突入させられる。 ''それはまるで、歴史が繰り返されているかのような構造だ。'' #br '''War, war never changes...(人は過ちを繰り返す)''' &attachref(./War_Never_Changes.jpg,nolink,50%); #endregion NOTE: じゃあゲームPVに出てきた[[モールス]]や[[シェパード]]の因縁はどうやねんっていうのは調査中 * ゲーム内映像 [#videos] ゲーム公式マップトレイラー(結構ネタ寄り) #youtube(https://www.youtube.com/watch?v=LeHDk336Ux8); * 関連記事 [#related] [[モールス]] | [[スティンガー]] *コメント [#comments] #pcomment(,reply,20,)